医療法人 伊与田内科

医療法人 伊与田内科 内科,消化器科 香里園駅,香里南之町,寝屋川市,大阪府

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メタボリックシンドロームをご存知ですか?


生活習慣病を知っていますか

「生活習慣病」とは、日常のよくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気のことで、糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満、心臓病(心筋梗塞、狭心症など)、脳卒中(脳梗塞、脳出血など)、がん、肺気腫、慢性気管支炎、アルコール性肝炎、痛風、歯周病などがこれにあたります。よくない生活習慣とは、偏った食事(カロリー、塩分、脂肪分の取り過ぎ)、運動不足、アルコールの飲み過ぎ、喫煙などがそれにあたります。昔は「成人病」と呼ばれていましたが、最近は若い人でもこれらの病気にかかる可能性があることから、このように呼ばれています。中でも糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満、心臓病(心筋梗塞、狭心症など)、脳卒中(脳梗塞、脳出血など)、は非常に多く、日本人の約3分の2がこれらの病気が原因で亡くなると言われています。

 

メタボリックシンドロームとは

「生活習慣病」の中でも、動脈硬化から心臓病(心筋梗塞、狭心症など)、脳卒中(脳梗塞、脳出血など)を引き起こす4つの病気にそれぞれ基準を設けて、これらの病気の予備軍を探し出そうとするものです。4つの病気とは「肥満」、「高血圧」、「高脂血症」、「糖尿病」です。日本肥満学会、日本動脈硬化学会、日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本循環器学会、日本腎臓病学会、日本血栓止血学会、日本内科学会の8つの学会が2005年4月に診断基準をまとめました。具体的にはウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cm以上を“要注意”とし、その中で 1)血清脂質異常(中性脂肪値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満) 2)血圧高値(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上) 3)高血糖(空腹時血糖値110mg/dL) の3項目のうち2つ以上を有する場合を「メタボリックシンドローム」と診断する、と規定しています。さらに、肥満の場合、内臓脂肪型か皮下脂肪型かの診断には腹部CTやエコーの検査をおこないます。内臓脂肪型の方が、より心臓病や脳卒中の危険が高いといわれています。

メタボリックシンドロームとは

 

メタボリックシンドロームになると何が怖いのか

「メタボリックシンドローム」は、上で述べた様に「肥満」、「高血圧」、「高脂血症」「糖尿病」、の動脈硬化因子がひとりの人に重なって存在している状態です。過栄養や運動不足などにより内臓脂肪が蓄積され、増えた脂肪細胞からは糖尿病、高血圧、血栓形成などに関与するホルモンが分泌されます。特に、内臓脂肪型の肥満では皮下脂肪型の肥満に比べ、数倍のホルモンが分泌されているといわれています。内臓脂肪細胞の増加でホルモンが過剰に分泌して、高血圧、高脂血症、糖尿病などを引き起こし、それらが複合的に作用して動脈硬化の原因となると考えられています。肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病などの動脈硬化要因のうち2つ以上ある人は、ない人に比べて、心臓病(心筋梗塞、狭心症など)や脳卒中(脳梗塞、脳出血など)になる確立がはるかに高いといわれています。

 

メタボリックシンドロームにならないために

厚生労働省の調査では日本人の7人に1人(約2000万人)がメタボリックシンドロームの予備軍で、特に男性は2人に1人がそれにあてはまるという結果がでています。そこで2008年度から40歳以上の人が受ける新しい健康診断の検査項目として、「メタボリックシンドローム」の考え方を導入して、これまで実施していなかった腹囲(へそ回り)の測定を必須とすることに決めました。 「メタボリックシンドローム」にならないためには、生活習慣の改善が必要です。日本生活習慣病予防協会では「一無、二少、三多」というのを推奨しています。これはメタボリックシンドロームを予防するために非常に参考になる考え方なので、紹介します。一無とは、タバコを辞める、すなわち禁煙のすすめです。「タバコは肺がんになりやすい」というのはよく知られていますが、実は動脈硬化にもなりやすいことが最近わかってきています。二少とは少食、少酒のすすめです。食事は腹八分目で、脂肪分やカロリーを控えることが大事です。脂肪の吸収を抑えるような特定健康食品の摂取も有効です。「アルコールは肝臓に悪い」ことは周知のことですが、高血圧や高脂血症、痛風、糖尿病などの原因にもなります。アルコールの許容量には個人差がありますから、これらの病気の可能性のある方はお酒を減らされる事をおすすめします。三多とは体を多く動かし、しっかり休養をとる、多くの人、事、物に接する多接のすすめです。 こうした努力にもかかわらず、「メタボリックシンドローム」と診断された場合は、医療機関で医師の診察を受け、適切な治療をおこないましょう。 (文責 伊与田賢也)

 

伊与田内科の夕景

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